広島・長崎、そしてフクシマ、そして●● そうならないように・・・20120806

本日は少しシリアスな内容です。新垣さんの美声をBGMでぜひお読みください。

大前研一さんがこう述べています。


※SAPIO2012年8月1・8日号より

「原発事故は人災だった──

国会の事故調査委員会(黒川清委員長)の最終報告では、

事故発生後の政府・東電の危機対応の問題点に注目が集まった。

だが、より本質的な事故原因についての技術的な検証はほとんどなされず

その代わりに「日本人の国民性」が事故を拡大させたとする国際世論を惹起するに至った。


 元原子炉設計者である大前研一氏が、今月発売予定の新刊『原発再稼働「最後の条件」』
(小学館刊)での検証などをもとに、その的外れぶりを指摘する。

 * * *
 東京電力福島第一原発事故を検証していた国会の事故調査委員会が報告書を発表した。

 しかし、その結論は、当時の菅直人首相と官邸の「過剰介入」が現場の混乱や

 対応の遅れを引き起こして被害を拡大した点を強調し、原子力ムラの行きすぎた

 内部論理が引き起こした人災であるなどとする、的外れなものだった。

 そもそも、なぜ何重もの安全技術で守られていたはずの原発が今回のような

 事故に至ったのかという技術的・根本的な検証こそが事故調査の第一義であり、

 単なる“犯人捜し”で終わっては意味がない。

 この国会事故調の報告書が世界中に撒き散らした誤解は取り返しがつかないほど深刻なものである。

 菅首相の事故対応能力や官邸の危機管理体制がお粗末で初動が遅れたのは確かだが、

 今回のような国民の安全にかかわる過酷事故の状況下で最終的な判断を下して責任を負うべきは、

 東京電力でも経済産業省の原子力安全・保安院でもなく、

 明らかに首相と原子力安全委員会(班目〈まだらめ〉春樹委員長)である。


 なぜなら、福島第一原発事故は、発生当初から民間企業の東京電力の範疇を超えていたし、

 原子力を推進する立場の原子力安全・保安院が仕切るべきケースでもなかったからだ。

 一方、原子力安全委員会は内閣府の審議会のひとつで、経産省などから独立した

 中立的な立場で国による安全規制についての基本的な考え方を決定し、

 行政機関や事業者を指導する役割を担っている。

 このため、首相を通じた関係行政機関への勧告権など、

 通常の審議会にはない強い権限を持っている。

 つまり、今回のような事態では、原子力安全委員会の専門的な見解に

 基づいて首相が指揮を執るのが、本来のルールなのだ。


 ということは、もし菅首相が“素人の判断”で過剰介入したとするなら、首

 相に正しいアドバイスができなかった原子力安全委員会に問題があったわけで、

 介入自体に問題があったわけではない。

 さらに言えば、正しいアドバイスができていれば、もっと首相が

 介入していなければならなかった。こ

 の点が国会事故調の最大の勘違いだと思う。


 とはいえ、今さら国会事故調に指摘されるまでもなく、

 菅首相をはじめとする民主党政府に全く危機管理能力がなかったことは、

 福島第一原発事故の直後から明らかだった。メルトダウン(炉心溶融)を

 2か月も隠して国民に嘘をつき続け、

 根拠もなく広い区域に避難指示を出して損害賠償額を膨大なものにした。

 溶けた燃料が圧力容器を突き抜けて格納容器の底に溜まった福島第一原発の

 原子炉の惨状は、まさに民主党政府の象徴だ。

 つまり、日本の中枢がメルトダウンしたのである。

 その結果、今日の最悪の状況になったのに、未だに誰1人として責任を取っていないし、
 処罰もされていない。


 こんな国は世界のどこにもない。

 過酷事故が起きても責任者を特定できないところに日本の問題がある。

 政府は責任を曖昧にしたままで、

 国民は怒りの矛先を、原発そのものに向けている。それは違うだろう、と私は思う。」



読者のみなさん、この大前さんの意見にどう思われますか?

私はすごく全うなお話と受け止めています。



私は日本がこのまま変わらなければ、広島・長崎と2回原爆が落とされたように

福島・そして●●と2回、大きな原発事故を起こすような気がしてなりません。


●●は未来のことですので分かりませんが、

もし神なるものが存在していたら、鉄槌をわが国に与えると思います。

なぜかというと、政治家が責任を回避して、誰も責任をとらないから。

責任をとらないのなら、全員に責任を与えましょう、みたいな論理で

再度の原発事故があってもおかしくないのではないでしょうか?


私は日本は再度、大きな原発事故を起こして初めて

原発を本気でやめようと全体が思うのではないかと思っています。

というか辞めるしか選択がない状態になるのではないかと思うのです。


私は福島第1の4号機でありそうな予感がしていて、怖いのですが

大飯原発だって稼働しているわけですから可能性はあります。

どちらでも相当な被害が予想されます。


実はこれらのことは多くのサイキックも指摘しています。



過去に阪神大震災が起こった時は自民党政権でなく

今回の東日本大震災も自民党政権ではありませんでした。


政治が劣化している時に大きな災害が起きている現実を考えると

早く総選挙を行って、またいつ起こるとも知れね

大災害を起こさないようになって欲しいのです。


もう今後は民主党は政権を運営することはないと思いますが

本当に負の遺産だけ残してくれた感じです。


ちまたでいわれている「2012年」アセンションの年。

もう今年も8月まで来ました。

今まではとりあえず危機は起こりませんでしたが

9月、10月、11月、12月とあと4ヶ月残っています。


私たちが政治を変えることができるチャンスは

次回の選挙しか直接的にはありません。


ならば、その時にどんな行動をするのかだけは

私たちは決めておく必要があると思うのです。


第2の原発事故だけは起こさないと、私たちだけでも本気で思うべきですし

この国を守っていくんだという気概は持ち続けたいものです。