人間って元々・・・?!
先日、相当に思うことがありましたので、関連づけて書きたいと思います。
昔、中国に孟子という人がいました。紀元前三百年ぐらいの前の中国の学者です。
そんなこと知っているわいって言われそうですが・・・。
亜聖といわれてまして、尊敬されています。
孔子は有名でNo1の聖人で、その孔子に亜ぐ(つぐ)聖人というニュアンスですね。
今風にいえば、ナンバーツウというわけです。
孔子の孫にあたる人に学問を習ったと言われています。
「人間の性は本来善である」、「人間は生れながら善である」という性善説を説えた人です。
教師は、どんな子どもにたいしても、その本性は「善である」と信じて指導します。
どんな悪いことをした子どもにたいしても、「この子どもはもともとよい子なんだ」と信じて教育します。
この考え方は孟子によるものといってよいでしょう。
この反対の考え方もあります。「人間は生まれながらにして悪なんだ」という性悪説です。
だから、教えることにによって改善していくんだというのです。
近頃は日本でも治安の悪化があると思いますが、性悪説と言われても仕方ないような環境はあろうかと思います。
けれど、わたしは人間はもともと善なるものだ――という孟子の考えに賛成なんです。
そう信じていたいという気持ちがあります。
私には二人の子供がおりますが出産の際に、オギァーと生れたての、赤ちゃんの顔をみて そう確信したのです。
赤ちゃんをみて、「将来は悪人になる」とか「諸悪の根源だ」なんて思う人はいないと思うのです。
とにかく、孟子は人間の本質を善とみました。人間のなかに善なるもの、美しいもの、正しいものを発見しようとしたわけです。
見方によっては、理想家だったと思います。こういうりっぱな学者を育てた母親は、また、りっぱな人だったというのが、
<孟母三遷の教え>です。