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名古屋で見た「世界障害者絵画展」に想う 2009/03/17

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さて、昨年のことになりますが名古屋で「世界障害者絵画展」(三菱電機ビルテクノサービスの主催)が開催されて見てきました。

口と足で絵筆を操作する作者の皆さんの姿が写真でありました。

事故にあって、両手がない方、または車椅子でしかも片手が不自由です。

同社では障害者への理解を深め、自立への手助けになればとの願いを込めて1992年から同展を主催し今年で16年目。

94年からは同社社員と家族がボランティアで運営し、毎年全国10数都市で開催しています。
展示作品は日本をはじめコンゴ、スイス、スペイン、台湾、ニュージーランド、フィリピン、英国、ドイツ、ポーランドなど19カ国41人の画家が描いた50作品でした。

油彩、アクリル、水彩、墨彩、日本画、シルクスクリーン、リトグラフ、木を焼いたものなど画材や技法、テーマはさまざまだが、いずれも口や足を使って描いた「生命力あふれるクオリティーの高い作品」ばかり。

 一部を紹介すると―。
出品者の1人、スロベニアのボイコ・ガスペルートさんは17歳の時、
潜水中に脊椎(せきつい)障害を起こし、以後は車いす生活になった。

71年に絵筆をくわえて描画する技を独学で会得。

後に画家の下でグラフィックなどを学び、個展や参加展を開いて多数の賞を得ている。

ガスペルートさんが出品する「2艘(そう)のボート」は油彩(70×100センチ)。
スロベニアののどかな湖にぽつんと係留された2隻のボート。

静かな湖面と青空をゆっくり流れる雲が印象的な作品。
 「およばれ」(油彩、24×32センチ)などを出品する古小路浩典さんは中学3年の時、
体操のクラブ活動中の事故で全身まひに。入院中に口に絵筆をとり、退院後に画家の指導を
受けながら創作活動を始め、1992年に初の個展を開いた。

動物をテーマにしたほのぼの感のあるかわいらしい作品。
 8歳の時に機械に巻き込まれて両腕を失った南正文さんは日本画「朝顔」
(24×33センチ)などを出品。アサガオの花や葉のグラデーションは見事。南さんは創作、
個展を中心に活動する傍ら若い障害者への指導に当たっている。99年にソロプチミスト
日本財団から社会貢献賞を受賞。
出品作品はどれも口や足で描いたとはとても思えないレベルの高さに驚かされる。(同社HPより)

私を含めて、いわゆる健常者といわれる皆さん。

私たちはどれほど頑張れているのでしょうか。

私は、仕事で徹夜明けになったりすることも多々ありますが、その時にこの障害者絵画展の
ことを思い出して、「頑張ろう!」と思うのです。

日頃の不満だけをまき散らしている大人にはなりたくないものです。

人生にはもっとピュアなものが待っていると思うのです。