「ビル・ゲイツの面接試験―富士山をどう動かしますか?」 2009/07/27

ミクシィにテストがらみの記事があったので、書いてみました。

挑戦!自分の限界を知るテスト
http://news.mixi.jp/view_news.pl?id=909816&media_id=74

久々に書斎にある「ビル・ゲイツの面接試験―富士山をどう動かしますか?」
青土社 (2003/06) を読み直しました。

米マイクロソフトの採用試験の面接手順は独特で、 電話で聞き取り調査を行った後、本社で1日がかりの面接試験を行っているそうです。

人事の専門家ではなく、現場の社員が行うこの面接は、パズルや頭の体操的な問題が出ることで有名なのです。

本書はマイクロソフトで出題された問題を紹介しながら、パズル面接を活用する意義を分析しています。

「マンホールのふたはなぜ丸いのか」

「鏡が上下でなく左右を逆転させるのはなぜか」

「ビル・ゲイツの浴室を設計するとしたらどうするか」。

これらは過去に出た問題のほんの一例です。

プレッシャーがかかる中で、ひっかけや落とし穴がある問題に答えるのは容易なことではないですよね。

中には想像力を試す「解けない」問題もある。

著者は「どんな答えが期待されているのか、頭の中や対話の中で整理する」「大きくて複雑な問題には単純な答えがある」など、問題を解くヒントを紹介しています。

パズル式面接は間違った採用の防止という側面が大きいと著者は結論づけています。

技術が日々変化している中では、特定のすぐに陳腐化する技能を見ても意味がないわけで・・・。

一般的な問題解決能力を判断して採用する方が得策というわけです。

豊富に掲載された例題で、皆さんの問題解決能力を見極めてみるのも面白そうです。

ちょっと難易度の高い本ですが、人事コンサルタント系の仕事もしている私にとっては大切な一冊になっています。

 

 

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