勉強家の手相から学ぶ「厄」の概念 2009/10/21
昨日の夜の通信鑑定の方々は、全員、勉強家の手相の方でした。
その方たちには、いわゆる「島型」がバッチリありました。
手相において島は一般的には「勉強期間」といって、肯定的に表現をするとあらゆるものを抜群に吸収しやすい時期とも言えるのです。
一般的な手相書にある単なる「厄」あるいは「スランプの時期」とだけとらえてしまっては島の本来の意味を失ってしまいます。
そもそも厄ってなんでしょうか。
日本では厄年というと決まって男性42歳、女性33歳ですが、これは中国の陰陽道を基本とした易の発想が日本に伝わったもので、42歳、33歳が「厄年」と言われるようになったのはつい最近、明治時代といわれています。
明治時代なんて、長い日本の歴史のスパンで見れば、ごくごく最近のことです。
実は江戸時代より以前は、7歳を起点として16歳、25歳、34歳、43歳・・・と9年周期でやってくる厄年と、もうひとつは、1歳を起点として13歳、25歳、37歳・・・の12年周期の2パターンありました。
実際に古典を探してみますと、鎌倉時代の「拾芥抄」、平安時代の「源氏物語」にはこの9年周期や12年周期の厄年のお話が結構、出てくるのです。
33歳、42歳は、日本古来の考え方ではなんですね。
いわば迷信といっても良いくらいです。
最近はこの厄の例に漏れず、いわゆる勝手な悪い思い込みを持って、自分の手相を悪いように解釈して、鑑定にいらっしゃる方を多く見うけられます。
例えば、「結婚線が悪いから結婚できない」など好例です。
結婚線だけで結婚を判断するのは間違いの元です。
専門家に確認すれば、きちんとその意味が分かるわけですから、思い込みだけで自分の人生や運命、運勢を勝手に決め付けないことが大切だと思います。
その考え方のズレについては、私は、はっきりとご指摘します。
それで「ハッ!」とされる方が多いですね。
そんなに人生、悪いようにはなっていないのですから・・・。
ましてや、開運が近い皆さんがそんなに消極的な考え方では実にもったいないと思うのでした。
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